網膜硝子体疾患の治療について

OCTアンギオグラフィー(光干渉断層血管撮影)導入しています

2021年3月、当院で新たに「OCTアンギオグラフィー」を導入いたしました。

網膜の血管を描出するには今まで造影剤が必要でした。
造影剤を用いる蛍光眼底検査は、頻度は少ないが死に至ることがあるアナフィラキシーショックや比較的高頻度に起きる患者様の気分不良や吐き気、蕁麻疹などの副作用がありました。また検査時間も20−30分を要することがほとんどでした。しかしこのOCTアンギオグラフィー(光干渉断層血管撮影)は、造影剤を用いずに短時間で網膜、脈絡膜血管の検査が可能なため、簡便で患者様の負担が少なく、安全に繰り返し検査を行うことができます。

適 応

  • 糖尿病網膜症の早期診断と悪化度の評価
  • 網膜静脈閉塞症の早期診断と悪化度の評価
  • 加齢性黄斑変性における脈絡膜新生血管の同定や治療効果の評価
  • 緑内障患者の視神経の血流評価
  • 網膜動脈閉塞症などの様々な網膜疾患、黄斑疾患の診断と治療評価

加齢黄斑変性や糖尿病網膜症のフォローアップにおいて、新生血管の新規発生や血管再閉塞といった悪化を見逃す可能性が低くなります。